「マウントをとる」とは?共通する特徴と心理と上手な対処法を解説

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「マウントをとる」とは?共通する特徴と心理と上手な対処法を解説

「マウントをとる」とは?共通する特徴と心理と上手な対処法を解説-

「マウントをとる」「マウンティング」とはどういう意味かご存じでしょうか。また、日常でよく自分に向かってマウントをとられてストレスが溜まっていませんか。この記事では「マウントをとる」についての意味やマウントをとる相手の心理や対処法など、この記事を読めば今か使える知識とノンストレスに導くテクニックを解説いたします。ぜひ参考にしてみてください。

目次
  1. マウントとられるのはもううんざりですよね。
  2. マウントとは?「マウントをとる」について
  3. マウントをとる人の深層心理
  4. マウントをとる人はどんな人?マウントを取る人の8つ特徴と原因
  5. マウントをとる人の会話の特徴
  6. マウントをとられやすい人の特徴
  7. マウントをとられた時の対処法
  8. まとめ

マウントとられるのはもううんざりですよね。

TV番組やSNSなどでも時々耳にする「マウント」。なんとなく意味は理解できているけど、正しく「マウント」という言葉を使えてますか?また、日常会話などでよく使われる「マウント」とはどのような意味なんでしょうか?
そこで今回は「マウント」についての意味やマウントをする人の特徴・心理から、おすすめの対処方法まで徹底解説いたします。「マウントって何?」「マウントをとってくる姿勢にうんざりしている!対処方法を教えて」などマウントについて疑問や悩みを抱えている方は参考にしてみてください。

マウントとは?「マウントをとる」について

どこの職場や学校やグループにも一人くらいマウントを取ってくる人が居ると思います。「マウントをとる」と言うのは、相手より自分の方が格上だとアピールすることです。

例えば、
・自分は国立大学の出身なんだ!
・俺は(私は)、同期よりも早く出世した!
・私の彼氏は一流企業に勤めている。

自分のステータスや過去業績や成功事例をひけらかして、「どうだ!すごいだろ!俺は(私は)、お前より上なんだ!」と言わんばかりに自慢してきます。

そんな人と一緒にいると「めんどくさいな、、、」とうんざりしちゃいますよね。いつもいつも何をとっても自慢話をしてくるからより面倒なんですよね。

「マウントをとる」はどのように生まれた?由来・関連概念

「マウントをとる」には元々「格闘技用語」「ネット用語」から派生したとの仮説・考え方が一般的でしょう。動物の習性を表す用語でも関連する言葉があるみたいです。

格闘技の用語

床に仰向けに倒れた相手にまたがる体制のことを、格闘技の用語では「マウントポジション」と言い、この体制を取ることを「マウントをとる」と言います。

このポジションでは、上になった者が一方的にまたがった相手を攻撃できるため、絶対的優位性を確保しています。下になった者が逃れる方法もないわけではありませんが、かなり限定的です。

これが由来となって、社会的・心理的に絶対的優位性を確保すること、それをアピールすることも「マウントをとる」と言うようになったと考えられています。

ネット用語

恐らく上記の格闘技用語が由来と考えられますが、インターネット上の論戦で相手に対して優位性をアピールすることも「マウントをとる」と言います。

相手の詳しい素性を確認できないネット上のやりとりでは嘘が簡単につけますから、「マウントをとる」ことも簡単であり、一部ネット文化ではいまも当たり前のように日夜マウント合戦が行われています。

近年では現実世界でも使われる「マウントをとる」ですが、恐らくはこのネット用語から派生したものではないかとも考えられます。

動物が行う「マウンティング」

動物の世界では、ある個体が別の個体(あるいは物体)に乗りかかる「マウンティング」という行動が見られることがあります。

種や状況によってその意味は異なりますが、「優位性のアピール(による、群れの順列の決定)」「交尾の合図」を表すことが多いようです。

人間の「マウントをとる」行動も、「自分が優位だと示したい」動物的本能に根差したものであると言えるかもしれません。

引用:「マウントをとる」とは?意味や使い方をご紹介 | コトバの意味辞典

マウントをとる人の深層心理

心理学から見ても、マウントをとる人の心の奥底は、自分に対する無価値観をとても強く感じていて、「自分には価値がない」「自分はダメだ」と思っている人が多くいます。それを感じると「生きていけなくなるくらい辛い」とも思っています。

その理由から、「相手よりも自分は優位なんだ」と言うことを仄めかすことにより、正常な自分を保っています。何事も「自分はダメだ」との考えからスタートしているので、相手と比べた時にその差を埋めるために。また承認欲求が満たされていないためにマウントをとるのです。相手より上にいこう、相手と同等になろうとします。マウントを取る行為は本人が無自覚に振る舞っている場合もあります。マウントをとってその場で自分を優位に見せれても、結局マウントをとる人の末路は悲しいものです。

自己肯定感(ありのままの自分を肯定する感覚)がある人はマウントなんて取りません。他人よりも自分が優れている、価値がある、そんな小難しいことで心理的な防衛を取らなくても常に心理が安定しているからです。

マウントをとる人はどんな人?マウントを取る人の8つ特徴と原因

マウントをとる人はどのような特徴と原因があるのでしょうか?性格・行動・性質などからマウントする人の特徴を詳しく解説いたします。

マウントをとる人の特徴(1):常に自責ではなく他責の姿勢

マウントをとる人は何かしらチャレンジした時に「自分が悪い」とは思わず、誰かのせいにしがちです。自分の非を認めないのです。

何かのせい、他人のせいにすることで自分の弱みを見せず、他人を攻めることで優位性を保とうとしています。

他人が失敗した時の攻めようは極端に相手を叩くのも特徴でしょう

マウントをとる人の特徴(2):自分に自信がない

マウントする人は自分に自信がないので自分の優位性を保つため、比較している相手を見下したり、自分を優位に見せようとします。

またその行い、狙いは悟られたくないとも思っています。

自分に自信がないことがバレたくないので、言い回しの部分で相手を見下しマウントをとるのです。

マウントをとる人の特徴(3):自己中心的な性格

マウントを取る人は常に自分中心で物事を考えており、自己中心的な性格をしている人が多くいます。自分の優位性を示し、存在感を誇示しているために周りの様子や空気感を察知するのが苦手です。

自分勝手で他人の気持ちを考えないことから、言動や振る舞いから相手を傷つけていることにも気づきかない傾向にあります。

マウントをとる人の特徴(4):他人からの評価を過剰に気にしている

マウントをとる人は自分に自信がないので人からの評価を過剰に気にしがちです。

自分に対するネガティブな評価を耳にしようとするものなら、過剰に反応して自分の優位性をアピールするでしょう。また、そのネガティブな評価をした人に対しての攻撃も行います。

常に周囲の人からバカにされてないか気にしているとともに、バカにされないように何事もマウントをとり自分が格上だと言葉だけでアピールしています。

マウントをとる人の特徴(5):仕切りたがる

マウントをとる人は自分がいる空間を思い通りにしたい願望が強いため、節々に仕切りたぎりな行動や言動が確認できます。

自分がリーダーシップをとることで、相手を支配して自分が優位であることを見せつけるためです。

グループ活動でも積極的に意見を言ったり、行動することは良いことなのですが、相手に対して指図するような言動になっている場合は要注意です。彼氏や結婚を考えている相手でもその様な言動になっていないか確認することをおすすめします。該当する場合はこれから先のことをしっかり考えた方が良いかもしれません。

マウントをとる人の特徴(6):優秀な人に劣等感があり、自分の方が優れているとアピールする

マウントをとる人は自分より優秀と周りに評価をもらっている人に対して劣等感を抱く傾向にあります。

自分に自信がない割に自分より優秀な人に劣等感を感じているので、落ち度や言い負かせる点を探し自分を優位に見せれるポイントを探しています。相手よりも自分の方が優れているアピールをして自尊心を満たしたいのです。

相手に何かしら言いがかりをつけて優位性を見せている人は、マウントをとる人である可能性があります。

マウントをとる人の特徴(7):嫉妬深い

マウントをとる人は自分に自信がないことから優秀な人、注目を集める人に嫉妬しています。

本人は嫉妬心があるのは自覚しているものの、周りの人に対しては嫉妬を勘づかれないようにしている。嫉妬がばれてしまうと弱みを見せると思いこんでおり、支配力がなくなってしまうと考えているからです。

強い嫉妬心を持つ人はマウントをとる特徴があります。

聞いてもないのにアドバイスをしてくる

マウントをとる人は自分の考えや価値観を押しつけます。自分の土俵に相手を乗せて、優位性を見せるためです。

マウントをとる人は自分の提案したことに対して反論があったとしても決して折れることがないでしょう。

相手を支配するために主観的な意見を押し付け気味にアドバイスする傾向にあります。

マウントをとる人の会話の特徴

マウントをとる人の会話には大きく分けて4つの特徴があります。

日常会話、LINE、メールの内容から心当たりがあった場合、その相手はマウントをとる人かもしれません。

あなたも自分発信にならないように特徴を一つずつ確認していきましょう。

マウントをとる人の会話の特徴(1):自分のステータスをアピールしてくる

マウントを取る人の会話の特徴として自分のステータス(職業、学歴、ブランド品、彼氏)でアピールして優位にみせようとしています。

この手のマウントは会話でよく見かける手法で、学歴や仕事の成績・給与では男性、ブランド品や彼氏などでは女性がマウントをとるさいのネタとして使われることがよくあります。

会社や職場でマウントしてくる男性の特徴、友人が集まる場や学校などでマウントしてくる女性の特徴としてもよく耳にしますよね。

話始めは相手の愚痴や悩み・相談を聞きつつ、最終的には自分のステータスに絡めてアピールしてきて誇示しているパターンもよくあります。

マウントをとる人の会話(例文)
女性

私の彼氏は大企業勤めで年収◯◯◯◯万円ぐらいもらっているよ。

男性

この間、外車の◯◯◯運転してたら逆ナンされたわ!

マウントをとる人の会話の特徴(2):知識をひけらかす

知識を使ったマウントは会社や学校などでの会話でよく見られます。

頑張って勉強している姿勢は尊敬できる部分はある反面、「こんなことも知っている俺(私)すごいでしょ!」と言わんばかりの話し方が気に障る人が多数いるみたいです。また、求めていないのにも関わらずアドバイスもお節介にも勝手にしてきます。しかも言い方は上から目線であることが多いでしょう。

アドバイスを拒む、聞かないものなら強い口調で攻めてくる傾向もあるので注意が必要です。

マウントをとる人の会話(例文)
男性

その問題の解き方は賢くないよね。〇〇で解いた方が絶対良い!

男性

そんなことも知らないの?よく今のポジションが務まってるね

マウントをとる人の会話の特徴(3):経験談・体験談からのマウント

マウントをとる人の会話の特徴には自分の経験や体験から武勇伝のように上から語りかけてくると言う点があります。

遠回しに高収入・お金を持っているアピールを、旅行体験話やブランド品を所有していた経験などを通して行い、自分の凄さを誇示しようとしてきます。マウントしてくる男性の特徴としてもよく耳にします。反対にブランド品の所有や恋愛においてはマウントしてくる女性の特徴として多い傾向にあります。

ただ、本当に優秀な人や金持ちが居るとそれを上回ろうとマウントを取りたがるので、話の収集がつかなくなり嘘を言ってまでもマウント姿勢を貫く人もいるのです。

マウントをとられやすい人の特徴

マウントをとられやすい人の特徴とはなんでしょうか。自分の考え方や価値観、性格からマウンティングを行う人を呼び寄せてしまうケースもあります。周囲にマウントしてくる人が割と多い方は心当たりある項目があるか確認してみましょう。

マウントをとられやすい人の特徴(1):自らマウントをとられにいっている

マウントをとられやすい人の特徴として、自分からマウントをとられにいっていることに気づいていないことにあります。

話し相手がいたとしたら、下から下から会話をしようとするイメージです。なので自ら下からいってるのに相手にマウントとられてイラッとする流れをよく目の当たりにします。

そこに気づくところから始めないといつまで経ってもマウントに対するイライラは解決しないでしょう。

マウントをとられやすい人の特徴(2):他人をジャッジしない

マウントをとられやすい人の特徴として、心の底で他人をジャッジしていることです。

他人をジャッジして自分より優秀な人を「上の人」扱いしています。逆に「下の人」も作っています。劣等感を感じることもあれば優越感を感じることもあります。結局、優越感を感じてしまうと「俺(私の)方がすごい」との感情が節々に出てきます。

結局、そのことに気づいていないと、「上の人」にはマウント姿勢を許し、「下の人」にはマウントをとっていることになるのです。

マウントをとられやすい人の特徴(3):心の中でマウントをとっている

マウントを取られやすい人の特徴として、普段心の中でマウントをとっている傾向にあります。

心の中では嫌な相手、イラッとする相手に対して心の中では自分優位にマウントをとり、言い負かしている、ボロカスに言っているなどの妄想が繰り広げられている訳です。

ただそれを現実に出さないとの自制によりブレーキをかけている。そこに気づくのがマウントを取られやすい人から脱却する一つのポイントだったりします。

マウントをとられた時の対処法

マウントをとってくる相手にはどのように対応すれば効果的なのか解説いたします。マウント行為に悩んでいる場合は要チェックです。

マウントをとられた時の対処法(1):メリット・デメリットを比較する/無視する

マウントをとってくる相手に対して腹がたったり、イラッとしたり、仕返ししたい!などの感情が出てくることもあると思いますが、その行為は自分にとってメリットがあるのか、デメリットなのかを一度考えてみることをおすすめします。相手はただ自分の粗探しをしてちょっとした弱い部分に対して全力でマウンティングしてきます。しかし、そのような小者相手に向きになり「仕返ししてやろう!」と考えている時間がもったないです。その時間を有益な時間に使った方が良いでしょう。デメリットが大きい場合は相手の思うつぼなので気をつけましょう。

マウントをとられた時の対処法(2):目的を明確にする

いくらマウントをとられてきても、自分の目的や目標がしっかりしていると、そのマウントされている部分が自分の目的から外れている場合は無視できる姿勢を持つことが可能です。どうでも良い部分でのマウントはわざと自分が負けてあげることでストレスもそこまでかからないでしょう。どうでもよい小さなことで負けたとしても、自分の信念を貫くことができれば負けることにはならないでしょう。なので目的を明確にもつことはおすすめします。

マウントをとられた時の対処法(3):わざとらしく褒め散らかす

基本的な姿勢として、やたらとマウントをとってくる人に対しては距離をとってスルーするようにしましょう。ただ実際にはそう簡単にできない場合もあります。その場合は「わざとらしく褒め散らかす」テクニックが有効で対処方法としてもおすすめです。「わざとらしく」がポイントで、丁度良い感じに褒めると相手は調子に乗ります。なので子供を褒めるような感覚で、大袈裟に「すごいですねー!」「よくできましたねー!」みたいな感じで相手にわざとらしさを伝えましょう。相手はその姿勢に気づくと急に冷めて相手があなたを相手にしないようになるでしょう。

まとめ

「マウントをとる」について意味や心理や対処法を紹介してきました。

マウンティングしてくる人に対して相手するか相手しないかはしっかり考えてお付き合いしていきましょう。また、マウンティングしてきそうな人や、マウントをとられた場合、ここで紹介した内容を思い出して対処してみてください。

ストレスが溜まるマウンティング相手から脱却してノンストレスな生活を送りましょう。

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