コミュ症とは?コミュ症の男女共通の特徴・自己診断・克服方法を解説
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「コミュ症」との言葉をどこかで耳にしたことがあるのではないでしょうか?この記事ではコミュ症が指す基本的な意味から、どのような人に対して使われているのかを解説していきます。また、コミュ症の特徴やセルフチェック方法、コミュ症の克服方法まで、コミュ症に関する情報もまとめているので気になる方は参考にしてみてください。
- 目次
「コミュ症」とは?人見知り?簡単な意味をご紹介
SNSなどのネット上や若者言葉として耳にする「コミュ症」ですがどのような意味なのでしょうか。
始まりの語源としては「コミュニケーション障害」から来ており、ネット上で訳された言葉として「コミュ症」と使われ始めたのが由来です。
訳された言葉といっても「コミュニケーション障害」は医学的な症例がある一方、「コミュ症」については意味が全く異なるので取り扱いには注意が必要です。
コミュ症の種類や使われ方も様々?「コミュ症」と「コミュニケーション障害」の違い
ネットスラングから派生した「コミュ症」は「コミュニケーション障害」とは全く違う使われ方をします。
医学的にも使われる「コミュニケーション障害」は、「意思の疎通が困難であったり、視覚・聴覚の障害、知的障害の症例に使われる言葉」となっています。
「コミュ症」は、「人との会話が緊張して上手にできない。や、相手の意見を聞くことができず一方的に話してしまったりする」の意味を指します。
また使われている漢字も「コミュ症」と「症状」の「症」の漢字が使われているのも特徴と言えるでしょう。
社交不安症(あがり症、社交不安障害、対人恐怖)の違いについて
「あがり症」や「対人恐怖」などの社交不安症の疾患概要としては、「人に見られている場面で何かをすることを過剰に恐れる病気。人前で喋ったり、字を書いたり、食事をしたりする場面で、「恥をかくなど自分が恥ずかしい思いをするのではないか」と非常に心配してしまい、その結果、顔がひきつったり、赤くなったり、ドキドキしたり、汗をかいたり、手が震えたりする」といった精神疾患の一種です。
対して、「コミュ症」は先ほども触れたようにネットスラングから派生した言葉で該当したとしても病気ではありません。「コミュ症」の定義に該当する人に使われる言葉なだけであり、脳や身体に異常があるわけではありません。
なので日常会話の中でも「俺、コミュ症だわ」なんて発言もよくあります。
【コミュ症診断】コミュ症と言われる男女に共通する15の特徴を確認してみよう
この章では実際に「コミュ症」と言われる人達の多くが該当する特徴をご紹介していきます。
「コミュ症」の中でも「自分のことが主張できないタイプ」と「傾聴ができず自分のことばかり話してしまうタイプ」の2つの傾向にフォーカスを当てた特徴まとめです。
周囲やあなた自身が該当する項目がないか診断してみましょう。
コミュ症の特徴(1):根暗
コミュ症と言われる人には共通して根暗な一面を持ち合わせています。
人とコミュニケーションや会話をしていても、「ハキハキしていない」「喜怒哀楽などの感情がなく常にくらい」「声が小さく自信がなさそう」などのような印象を持たれがち。
このような印象を持たれやすく自身の会話や他人とのコミュニケーションが苦手との意識から、負の循環が生まれ、ますます性格を暗くしています。
コミュ症の特徴(2):話が続かない
「人との会話が続かない」のはコミュ症と言われる人に多く見られる特徴です。
内気で人との仲の深め方や自分に対して自信がないために、話かけられたとしても短い言葉で返事をすることが精一杯で話の盛り上げ方を知りません。話のキャッチボールも上手くできず、質問したいことはあるけど奥手な性格が作用して、なかなか自分から切り出して質問する行動すら躊躇してしまいます。
話相手も、その暗い表情や薄いリアクションから「あれ?俺(私)のこと嫌いかな?」と意とは反した印象を持たれることもしばしばあります。
コミュ症の特徴(3):ハートがガラス
コミュ症と言われる人は自分に自信がないため、他人からの評価を過剰なほど気にしており、傷つきやすい一面を持ち合わせています。
人からの自分に対する発言に過剰に反応しがちで「バカにされているのでは?」「嫌われたくない」と常に危機感を持っています。
そのようなメンタルなので、人前で注目されたり、ちょっとした冗談でバカにされるような発言があってもメンタルがやられてしまうのも特徴でしょう。
コミュ症の特徴(4):複数人の輪の中に入るのが苦手|上手に立ち回れない
他人との会話やコミュニケーションが苦手なことから、複数人のグループ内でのコミュニケーションも苦手意識を持っています。
人の言動やリアクションを過剰に気にしすぎることから、話を振られても上手に返せなかったりテンポがずれていたりと良いタイミングをつかめず会話に置いて行かれるなんてこともしばしば。
悩みすぎて言いたいことがあっても言えないことが多い場合は該当しているかもしれません。
コミュ症の特徴(5):疑い深い
コミュ症の人は他人を常に疑っています。
自分に自信がなく、コミュニケーションでも上手くいかない経験が多いことから、他人に対する信用が薄く「仲良くしようとしても裏切られるのでは?」と半信半疑な心理状態である可能性が高いです。
何度かコミュニケーションをとっていても、簡単には心を開かないため自分の本心をなかなか見せることはありません。
コミュ症の特徴(6):無表情
コミュ症の人はあまり自分の感情を表情に出しません。
自分に自信がないことから「相手に嫌われたくない」との強い考えが、喜怒哀楽の表情を抑制して本当の自分を押さえています。なので、相手の考えに反した意見であったり、自分の考えと対立する考えを提示された場合も気持ちとは逆に同調してしまう傾向にあります。
なので、本心を隠すためにも無表情を繕っています。
逆に常にヘラヘラしていて自分の感情を表に出さないように繕っている人もいます。
コミュ症の特徴(7):自分から話かけない
コミュ症の人は自分から話しかけるような行動はしません。
「嫌われていたらどうしよう」「話しかけて嫌な顔をされたら」と気にしすぎるがあまり、自分から話かけるの躊躇する傾向にあります。
男女2人きりでも話かけることができないので、好きな異性と接点を持てるチャンスも見逃してしまいます。
コミュ症の特徴(8):返事しない
コミュ症の人は普段から人とのコミュニケーションを避ける傾向にあるため、会話をする頻度も少なく急に話しかけられても返事ができないことがあります。
会話の頻度が少ないことから声帯が整っておらず、突然話しかけると声が出ないのです。
なので、話しかけられても頷いたり、顔をふったりとボディーランゲージで返すことが多いのです。
本人は精一杯の返事やリアクションをしているのですが、無言の返事に悪い印象を持つ人もいます。
コミュ症の特徴(9):同じ話を何度もする
コミュ症の人は同じ話を何度もする傾向にあります。
聞き手側も「え!また同じ話してるじゃん」と嫌気がさしてしまいます。また、そう言うケースの場合ほとんどが自慢話であることも多いので注意が必要です。
コミュ症の人は体験談や成功話や自慢話を初めてした時に、リアクションが良いと「会話に困った特にまた話そう」と考えるケースが多いみたいですが、そのようなネタは何度聞かされると嫌気がさし他人から嫌われる原因になります。
ネタの使用度合いや鮮度は気にかけるようにしましょう。
コミュ症の特徴(10):他人と自分を比べている
コミュ症の人は他人と自分を比べて自分の価値を決める癖があります。
「あいつは俺より勉強できる」「あいつは俺よりカッコ良い」「あの子私よりも可愛い」など周囲の人間と比較して自分の価値を決めるので、自分がこの人より劣っていると感じる相手にはコンプレックスから苦手意識を自然と持っています。
その人の意思や思いは関係なしに自分と相手との優劣を勝手に決めているので、コミュニケーションを取ろうとしてもなかなか会話できなかったり、どこかぎこちなくなってしまいます。
コミュ症の特徴(11):沈黙になることを恐れている
会話の中で沈黙になることを恐れるあまりずっと喋り続けることもコミュ症の特徴です。
会話中に沈黙が訪れると「なにか喋らないと、、、」と焦り、中身のないネタや全然違うネタなどお構いなしに喋り出します。本来、気の知れた知人や好きな人との会話では、自然な沈黙もコミュニケーションの一つと考えますが、コミュ症の人はその楽しむ余裕がありません。
だた、頑張って喋り続けたとしても支離滅裂な会話がほとんどなので、相手によっては呆れたり不愉快にさせたりなど悪い印象を与えてしまう場合もあります。
コミュ症の特徴(12):独り言が多め
コミュ症の人は他人と会話する頻度が少ないために独り言が多い傾向にあります。
もともと独り言が多いタイプだと、人とは会話をあまりしないのに独り言ばかり言っているので周りから少し距離を置かれるようなことも。中には空想の人物を作り上げ会話する人もいます。
ストレスや苛立ちを感じると、人との会話が少ないことで吐け口がなく咄嗟に独り言かのように不満を口にしてしまうこともしばしばあります。
コミュ症の特徴(13):デジタルと普段とで人が違いすぎる
SNSやLINEなどのネットサービス上と普段とで喋り方やキャラが違うのはコミュ症の人の典型的な特徴と言えるでしょう。
実際会って喋る時にはおどおどで、会話テンポやメリハリがないのにも関わらず、SNSやインスタやLINEメッセージなどでは「別人か!」とツッコミたくなるくらい流暢にトーク展開してきたり、ノリや性格が180度違ったりします。
顔や実名を公表しなくてもよいことが、自分に自信がないコミュ症の人でも強気で発言できる理由なのでしょう。
コミュ症の特徴(14):空気を読みすぎる
コミュ症の人は必要以上に空気を読む癖があります。
自分に自信がないので、目立ったり反論したりなど注目が集まるのを嫌います。なので、基本的には同調スタイルで、突発的な誘いやフリにも反応が鈍くあまり理解していなくても「はい」「あー」と返した返事が「OK」と誤認され、嫌な役割を振られたりなども多くあります。
人が大勢いるところでは、トイレに行きたくてもなかなか言い出せなくてピンチになることも。
コミュ症の特徴(15):一人の時間が好き
コミュ症の人は一人の時間が大好きです。
普段から大勢と関わるのを嫌うので自然と単独行動が多くなり、人目を気にせず気楽にいられる一人の時間を好きになります。
その生活が長くなると飲み会など誘われてもなにかしら理由を作り断ることも多くなるので、周囲からどんどん孤立化が加速していきます。気がつけば職場の飲み会では端の席で一人で飲んでいることが多いです。
コミュ症になってしまう原因
自分に自信がなく、自己主張や人とのコミュニケーションが苦手なコミュ症。その原因を作ってしまうきっかけにはいくつかの要因があります。
幼少期や物心がつき始めた頃に「自分は完璧でなければいけない」「少しでも失敗したら親からのしつけが厳しかった」など自分や周囲から完璧さを強く求められすぎると、過度に失敗することを恐れ、自ら行動したり考えを伝えたりすることをためらうようになります。
その考えの上で成長すると、人とのコミュニケーション力も衰え周囲と上手に付き合う方法もわからなくなり、いつの間にか孤立化してしまう流れとなるのです。
コミュ症を克服する方法と治し方5選!日常生活で心がけるポイント
参考程度ですが、日常生活で心がけることによりコミュ症を克服する方法をいくつかご紹介します。コミュ症の特徴などに複数当てはまった方は要チェック。コミュ症に関して本気で治したい、改善したいと考えている方は専門機関や精神科医などに一度ご相談することも検討してみましょう。
コミュ症の克服方法と治し方(1):自分を好きになる
まずは自分を好きになることから始めてみましょう。
自分に自信がなくても良いのです。ネガティブに考える必要はありません。だれも完璧な人なんていないし、あなたは世界中であなたしか居ません。
自分を自分で認めて好きになることで積極性が増し、少しずつプラス思考に変化させていけますよ。
コミュ症の克服方法と治し方(2):積極的に挨拶をする
自ら挨拶をするのはとても有効な手段です。
決まったフレーズで声をかけるだけなので、特に気にせず自然な形で相手に声がけをすることができますよね。また、自ら挨拶できる人は周りから見ていても気持ち良いことですし、挨拶はあなたを良い印象へと高めてくれます。
まずは「朝」「昼」「夜」と周囲の人へ積極的に声がけしてみましょう。挨拶から世間話ができればGOODですが、慣れない内は挨拶だけでも十分です。
コミュ症の克服方法と治し方(3):失敗を恐れない
興味を持ったことや「やってみたいな」と思ったことを素直に実行してみましょう。会話中に感じたことや思ったことを発言してみるとかでも良いでしょう。
やる上で「失敗しないかな?」「嫌われないかな?」と思うこともあるかもしれませんが、誰しも初めからうまくやりこなせる人なんていないのです。
あなたが少しずつチャレンジを重ねた分、必ず結果として出てくるのであなたのペースで少しずつ進めて行きましょう。
コミュ症の克服方法と治し方(4):目を見て話す
会話をする時に相手の目を見て会話できるように慣れるように訓練しましょう。
目を見て話すことで、自分の考えや意思を言葉だけではなく表情も合わせて伝えることができ、誠実さも感じられるため相手からの印象もよくなります。
会話中に目を合わせるコツとしては、目ではなく眉間をみるのがお勧めです。面接などある程度距離がある場合は襟元や首を見ていても、相手からは目を合わせてくれている感じに見えるので、目をみるのが苦手と感じる方は試してみてください。
コミュ症の克服方法と治し方(5):マイナス思考をやめる
様々なことに対して普段からマイナスな考えを持ちやすいのであれば、その癖を改善させることから始めましょう。
楽観的な思考でいることも大切です。やらずして結果を決めず、まずは自分を信じて実行してみるのです。
マイナス思考からポジティブ思考に変えていくこともコミュ障を脱出する第一歩です。
コミュ症の人におすすめの仕事上の工夫の仕方
「俺(私)、コミュ症なんで、、、」と言っていても、社会人での勤め先の業務や学生でもアルバイトなどをしている場合に職場ではコミュニケーションは欠かせないですよね。
任せられた仕事を推進するなかで個人的なネガティブ思考も排除するのは当たり前ですが、仕事上のコミュニケーションは難しく考えなくても良いでしょう。プライベートと違い仕事を円滑に進める上でのコミュニケーションなので、自分をよく見せたりなども考えなくて良いですし聞き役に徹するのも良い手段ではないでしょうか。
お金をもらっている以上、「コミュ症だから」と言い訳するのではなく必要最低限の義務は果たせるように努力しましょう。
コミュ症の人への接し方
コミュ症だと疑われる人を見下したり偏見の目で見るのは慎みましょう。
だれとでもコミュニケーションを取る場合には、相手の事を尊重する姿勢がマナーです。特に学生などでは少し皆と外れた個性や性格をしていると仲間はずれなど悪質な付き合い方が目立ちますが、そのような付き合い方をしていても誰も得をしません。
コミュニケーションを取ることが苦手な人がいれば、会話では傾聴に徹してその人のペースに合わせて見ましょう。仕事ではあらゆる方と力を合わせて一つのミッションを成し遂げていくのは必要な能力ですよね。
また、お節介にも「この人コミュ症だな」と思う人に説教や親切心でも一方的なアドバイスを避けた方が無難です。萎縮されあなたへの信用も無くなってしまいます。
相手がアドバイスを求めた場合は力になってあげるのがベストです。
【参考】コミュ症は芸能人にも少なくない
芸能人の中にはコミュ症を抱えている方も少なくありません。
俳優・女優・お笑い芸人・ミュージシャンなどにもコミュ症の方は存在していて、特にお笑い芸人の中にはコミュ症を脱するためにお笑いを始めた方も存在しているぐらいです。
逆に、俳優・女優・ミュージシャンなどは演技や音楽で意思表示をする分、コミュ症を更にこじらせやすいこともありますが、言葉での意思表示や表現が苦手だからこそ音楽や演技力を伸ばせたということも言えるでしょう。
コミュ症を抱えている芸能人を見ていると、バラエティーや音楽番組などに出演している芸能人はコミュ症の印象は持ちませんよね。あれは仕事と割り切り演技をしているからなのです。それを参考に考えると、他人と何かしら会話をする時や仕事上ではある程度演技ができれば雰囲気に馴染めるということでもあります。
まとめ
コミュ症は男女共に共通する話です。
人とうまく意思疎通や会話ができなかったり、コミュニケーションが取れなかったりと、人によっても抱えている問題は様々でしょう。
今回ご紹介したコミュ症の特徴や治し方・克服方法まで、参考にできる情報があれば自分のペースで普段の生活に取り込み、周囲とより良い人間関係を築いていけるようにしていきましょう。